塗料の種類
アクリル塗料塗料の種類:第一世代 塗料グレード
■アクリル塗料とは
●アクリル樹脂塗料は、一時は主流として使用されていた価格が最も安い塗料です。
●ただし、耐用年数が5~7年と短く、耐久性に欠けるというデメリットがあります。
●現在はウレタン塗料やシリコン塗料の価格がかなり下がってきたので、アクリル塗料が外壁塗装リフォーム工事で使われることはほとんどありません。
アクリル塗料の特徴
アクリル樹脂塗料は、塗料の主成分がアクリル系の塗料です。電光照明をつけた看板やカーポートの屋根材にも使われます。調色しやすく着色性に優れていること、比重が軽いので他の樹脂とも混ぜやすいなど、塗料に適した性質を持っている合成樹脂です。
こうした特徴以外に、低価格で重ね塗りができることから短いサイクルで塗り替えができることもあり、一昔前には最もポピュラーな塗料として使用されていた時期もあります。
アクリル塗料が外壁塗装に使われるケースとしては、新築の場合などがあげられます。新築の家というのは、建設してからしばらくすると家を構成する材木などに自体が若干動き続けるため、どのような塗料であっても、クラック(ひび割れ)を起こす可能性があります。その場合に、高価な塗料を使っているともったいないため、塗り替えを前提としたアクリル塗料が使われている場合があります。
耐候性が低いアクリル塗料ですが、安価で塗り替えやすいという面もあり、使いどころでは効果を発揮してくれる塗料と言えます。
大手メーカーのアクリル塗料
アクリル塗料に関しては、他のフッ素、シリコン、ウレタン系塗料と同様、大手メーカーが作成する塗料が最も信頼性が高く、安心して使用する事が出来ます。
塗装業者によってはその他の塗料メーカーのものを勧めてくる場合がありますが、あえてリスクを負ってその他のメーカーの塗料を使う必要はありません。
信頼できる塗料を使用し、安心できる家造りを目指しましょう。
大手メーカーのアクリル塗料
日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研など
ウレタン塗料塗料の種類:第二世代 塗料グレード
■ウレタン塗料とは
ウレタン塗料は外壁塗装の業界において、一昔前のスタンダードな塗料でした。しかし、シリコン塗料の価格が下がり、ウレタン塗料の倍近い耐用年数の塗料もあるので、今ではウレタン塗料よりもシリコン塗料の方がよく使われるようになりました。
しかし、今でもウレタン塗料がよいとお客様に勧める業者さんも存在する、根強く人気のある塗料です。
ウレタン塗料の特徴
ウレタン樹脂塗料は塗りやすく色や艶なども良い為、外壁に良く使われる塗料です。
水性型や溶剤型、1液型、2液型と幅広く色んな種類が作られていますが、外壁塗装でよく使われているタイプは溶剤型の1液と2液タイプです。水性タイプは、準外部や内装に使われる事が多いです。
シリコンがひび割れしやすいのに対して、柔らかく壁の動きに合わせて塗料が動くため、ひび割れに強い塗料と言われています。それ故、動きのある木部などにも使用できるものが多いです。
耐藻、耐カビ等といった機能を持つものが多いのも特徴です。
低汚染タイプの塗料を選べば、外壁に雨染みが出来る量を少なくすることができ、きれいな外観を維持しやすくなっています。
耐久性的には、アクリル樹脂塗料よりは長期的に持つものの、10年程度で塗り替えが必要になります。
大手メーカーのウレタン塗料
塗料は非常に多くの種類があります。その中でも今現在の外壁がなんなのか、屋根がなんなのかによって使える塗料は変わってきます。
あくまで今現在の下地の状態、材質、耐久性、予算などを総合的に考えた上で塗料を決めるようにしましょう。
大手メーカーのアクリル塗料
日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研など
シリコン塗料塗料の種類:第三世代 塗料グレード
■シリコン塗料とは
シリコン塗料は、今現在の外壁塗装のスタンダード塗料です。
耐候性(塗料の持ち)が良いということで以前から注目されていたのですが、価格が高いのがネックでした。しかし、今では価格が下がり最も人気がある塗料です。
色・ツヤなどの耐久性がとても高く、性能と価格のコストパフォーマンスは現在の各樹脂塗料の中で最高の部類に入ります。
ほとんどの外壁塗装業者さんはおすすめとしてシリコン塗料を勧めますし、お客様もシリコン塗料がよいといいます。
シリコン塗料の特徴
高光沢で、色・ツヤともにアクリルやウレタン塗料より長持ちします。
シリコン樹脂塗料の化学変化はシロキサン結合といい、ウレタン結合と比べてより強く結合しています。これが長持ちする要因となっています。
セラミック配合のものが多く、低汚染性能タイプが多くあります。セラミックが入っていると、汚れが雨で流れやすくなります。
付着性能では、ウレタン塗料の方が優れています。シリコン塗料は塗膜がウレタン塗料よりも硬くなるのでその様になるのですが、適切な下塗りを使う事によってじゅうぶん付着するようになります。付着性はそれほど気にしなくてもよいでしょう。
シリコン樹脂の水性1液型タイプは、住宅地で溶剤臭が気になる家庭でも安心して使え、需要が多くあります。
また溶剤型の2液型の使用すると、より光沢を維持することができます。高光沢を求めるならばこちらをお勧めします。
大手メーカーのシリコン塗料
塗料は非常に多くの種類があります。その中でも今現在の外壁がなんなのか、屋根がなんなのかによって使える塗料は変わってきます。
あくまで今現在の下地の状態、材質、耐久性、予算などを総合的に考えた上で塗料を決めるようにしましょう。
大手メーカーのアクリル塗料
日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研など
フッ素塗料塗料の種類:第四世代 塗料グレード フッ素塗料、光触媒塗料
■フッ素塗料とは
高額ではあるものの、最も耐久性が高い塗料なので、多少工事費用が高くても家を長期間保護したい場合にはフッ素はオススメの塗料と言えます。自分の家はフッ素塗料を使用するべきなのか、メリットとデメリットをきちんと理解しましょう。
フッ素塗料・光触媒塗装は、まだまだ一般住宅にオーバークオリティの感があります。
もちろん耐久性は良いので、もしご予算に余裕がある場合は一考の価値はあると思います。
フッ素系塗料は、とにかく長持ちする塗料ですが、各種性能面ではシリコン塗料などと同じです。
光触媒塗料の最大の特徴は、外壁の汚れを分解する、最も汚れにくい塗料ということです。
耐久年数は、15年前後でシリコン塗料と同程度です。
※まだ性能の割りに価格が高く一般住宅にはあまり使用されません。
※フッ素でお考えの方は、特に外壁よりも屋根を超高耐久のフッ素がお勧めです。
フッ素塗料は、外壁塗装の塗料において、最も高額で、最も耐久性が高い塗料です。ただその高額さから今はまだ一般家庭で使用することは少なく、耐久性を重視する必要がある都市部の大きなビルなどで主に使われています。
フッ素塗料の特徴
●耐久性
フッ素塗装のメリットはなんといっても耐久性が高く、高性能なことです。
フッ素樹脂塗料は分子同士の結合力が他の樹脂より強いため、紫外線などの影響を受けても壊れにくく、長期使用に耐え得る持続性を持っています。
しっかりと外壁に密着する性質を持っているので、長期間紫外線や雨風などから家を守ることができます。
次の塗替えの時期を示す耐用年数(耐久年数)が塗料の中で最も長く、15年~20年も塗り替えをしなくてもよいのです。安くて人気のウレタン塗料の耐用年数は10年ほどなので、倍以上の耐候性を持っています。
●耐熱性
太陽光などの熱に強い性能があります。
●親水性
外壁表面が汚れても汚れと塗膜の間に水がするっと入り込んで汚れを流し、美観を保ってくれます。
●防かび性、防藻性
フッ素塗料は防かび性、防藻性を持っているものが多いので、藻、カビに悩まされる心配が他の塗料よりは少ないでしょう。
●弾性
フッ素塗料の中には、弾性というゴムのような特性を持つ塗料もあります。弾性フッ素塗料はひび割れなどを防止し、膨張と収縮を繰り返す外壁の変形に柔軟に対応し、外壁の防水性をアップしてくれます。
モルタルの壁などはある程度クラックが入るのは仕方ないと言われていますが、弾性フッ素塗料を使用することによって、かなりのクラックを防ぐ事が可能です。
塗り替えするのであれば最高の物を使いたいと思われる方、初期費用は掛かっても、トータルで安く済むならと思っている方にお勧めの塗料です。
大手メーカーのフッ素塗料
どの塗料が良いフッ素塗料なのか、どの塗料が悪いフッ素塗料なのか見抜くのは難しいです。そこで大事なのは国内の大手メーカーのフッ素塗料を使用するという事です。
現段階では日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研以外のフッ素塗料を使うメリットはありません。フッ素塗料は高額なので、慎重に契約するべきです。
他にも良い塗料もあると思いますが、判断する材料がありません。不確定なものを試すといったリスクを負う必要はありません。
ただ、天然石調を思わせる石材調フッ素樹脂塗料は大手メーカーからはあまり出ていないので、どうしても使用したい場合は仕方ないかもしれません。
大手メーカーのアクリル塗料
日本ペイント、関西ペイント、エスケー化研など